海外への渡航経験があっても「いつ・どこで・なにをしたか」と聞かれると意外と覚えていない人が大半ではないでしょうか。今回は特に留学で渡米するケースを前提に乗り方と乗り換え方をまとめてみましたので、近々ご予定がある方はこのページをブックマークしてくださいね。
項目
1.必要な持ち物
2.出発時にすること
3.到着時にすること
4.帰国時にすること
必要な持ち物
海外渡航にあたって最低限必要なものは以下の通りです。
必要な持ち物
- パスポート ※1
- ESTA / ビザ(長期の場合)
- 航空券 ※2 ※3
- 滞在先がわかるもの(予約確認書など)
- 運転免許証(レンタカーする場合)
※1:パスポートの有効期間が6カ月以上あることが必要です。
※2:航空券のクラスによって預け荷物の個数が違う場合があります。
※3:航空券は往復チケットであることが望ましい。
ESTAについて
ESTAとは電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization)の略称で、90日以内の短期的渡航の場合に使用するビザの代わりになるものです。アメリカの移民管理局のホームページで申請・取得することが出来ます(有料)。原則として出発72時間前までの取得することとされていますので忘れないようにしましょう。
> ESTAの申請サイト <
出発時にすること
- チェックイン
- 保安検査(荷物検査)
- 出国審査
- 搭乗
出発の際は大きく分けて4つのことを行います。一つずつ注意点を解説していきます。
- 1.チェックイン
- 空港についてまず行くべきなのはチェックインカウンターです。必ず搭乗する航空会社のチェックインカウンターへ行きましょう。出発60分前までに済ませないと搭乗できなくなりますので気を付けましょう。
最近は最低人数しかカウンターに担当者がいませんので、急いでいる場合は無人の端末を使ってセルフチェックインすることをお薦めします。その後は案内に従って預けたい荷物を有人または無人の荷物カウンターで預けます。
- 2.保安検査
- 機内に持ち込む手荷物の検査を行います。チェックインカウンターと同じフロアにあることが多いです。100ml以上の液体、刃物、スプレー缶などは持ち込み禁止です。仮に間違って検査場へ行ったとしてもその場で検出され破棄されます。
持ち込めるバッグのサイズと重さには規定がありますので、ご利用の航空会社の情報を予め確認しておきましょう。
- 3.出国審査
- 何の目的で、何日間、どこへ行くのかを審査する手続きですが最近は簡易化されています。無人の端末にパスポートをかざし、顔写真を撮影するだけで通過することができます。
- 4.搭乗
- 紙の搭乗券またはアプリなどで搭乗ゲートの番号が確認できますので、余裕をもって近くで待つようにしましょう。
搭乗券に記載されている「搭乗時刻」が乗り込みを開始する時間です。「出発時刻」は本当に飛行機が動き出す時間で、その時間にはもう乗ることはできませんので注意しましょう。
到着時にすること
- 入国審査
- 荷物ピックアップ
- 荷物預け
- 保安検査
- 搭乗
到着時は入国審査と荷物のピックアップをします。乗り換えがある場合はそのまま3~5のステップへ進みます。
- 1.入国審査
- 入国する理由、滞在期間、滞在場所などを確認されます。飛行機から降りた段階では入国したことにはならず、入国審査官がパスポートにスタンプを押して初めて入国となります。
労働目的で来た、いつ帰国するか分からない、滞在先不明といったことがあると不法移民の可能性を疑われ別室に移動します。最悪の場合、そのまま帰国させられてしまうので明確かつ素早く答えられるようにメモなどを用意しておきましょう。
- 2.荷物ピックアップ
- 入国審査を終えるとすぐに荷物ピックアップのターンテーブルがあるエリアへと進みます。ご自身の荷物をピックアップしましょう。大きな荷物は「Oversized luggage」というカウンターから個別に出てきますので取り忘れに気を付けましょう。
この場所が最終到着地の場合は「Arrival(到着)」、まだ乗り換えがある場合は「Connecting(乗り換え)」と書かれた出口へ進みましょう。
- 3.荷物預け
- 以下、乗り換えがある場合の説明になります。
「Connecting(乗り換え)」の出口へ進むとすぐに「Baggage check-in」と書かれたカウンターがありますので、そのままスーツケースなどの預け荷物を渡します。荷物にはタグが付いていますので、自動的に次の飛行機へ積まれるのでご安心ください。
- 4.保安検査
- 次に、国内線に乗るための保安検査を受けます。アメリカでは靴、上着は脱ぎ電子機器等はまとめてバッグ類とは異なるトレイに載せることになっています。詳細は現地の指示に従ってください。
- 5.搭乗
- この時点ではまだ到着した国際線ターミナルにいる可能性が高く、国内線は別ターミナルからの出発となることがほとんどです。搭乗券またはアプリでゲートを確認し、ターミナルを移動しましょう。大きな空港の場合は無料の地下鉄やモノレールなどの乗り物で移動します。
アメリカでは全員がチェックイン済みであることが確認されると搭乗開始が早まることがあります。ゲートの表示や、アプリなどで小まめに変更がないかチェックしておくと良いでしょう。
帰国時の乗り方
- チェックイン
- 保安検査
- 搭乗
- 乗り換え
- 到着
帰国時も出発時とやることは同じですが簡単になります。逆に知っておかないと簡単すぎて当日不安になってしまうかもしれないので、一度おさらいしておきましょう。
- 1.チェックイン
- 出発時同様にこれから搭乗する航空会社のチェックインカウンターへ行きましょう。帰りは荷物が増えてしまいがち、重量オーバーで追加料金が発生しないよう気を付けてください。
- 2.保安検査
- アメリカは飛行機利用者が日本より多いので混雑しがちです。少し余裕をもって向かいましょう。出国審査はありません。
- 3.搭乗
- 出発予定のゲートへ向かい、搭乗時間を待ちましょう。冬場やハリケーンが近づいているときは計画的に遅延されることがありますので、乗り換えに支障がないか確認しておきましょう。
- 4.乗り換え
- 2つ目のフライトが国際線であればターミナルの移動が発生することがほとんどです。航空券やアプリを確認してゲートへ向かいましょう。入国時のように荷物のピックアップや再度預ける手間はありません。
- 5.到着
- 日本に到着したらまず入国審査があります。日本人の場合は出国時同様にパスポートをスキャンするだけで簡単に審査が完了します。(無人の検疫ゲートも通過します)
入国審査完了後は荷物のピックアップへ向かいます。自分の荷物を取ったら同フロア出口付近にある税関に内容物や渡航の目的などを報告する紙を提出し、検査を受けて終了です。
いかがだったでしょうか、「その通り!」と思った方も「今ってそうなの?」と思われる方もいらっしゃったかもしれませんね。特に出入国の手続きに関してはデジタル化の進歩、世界情勢などの影響を受けて頻繁に変わりますので現地での案内が最優先となります。あくまで上記内容はご参考程度に収めていただければと思います。