高校3年生は進路に悩む時期でもあります。近年は大西魁斗選手などアメリカの大学を経てプロ転向した日本人選手も多く、ゴルフを真剣に頑張っている高校生にとっては「アメリカ留学も選択肢としてアリだな」と考えている方も多いかもしれません。
アメリカの大学は練習環境も抜群ですし、高校卒業後の進路選択肢の一つとして留学を考えることは大いに”アリ”です。
しかし、アメリカへ「大学からゴルフ留学」をしようとするのは意外にも多くの落とし穴があり、一筋縄ではいかないのも確か。
結論から言うと「高校、もしくは中学」からアメリカへ留学してしまったほうがスムーズにアメリカの大学へカレッジゴルファーとして進学できる可能性が高いです。
本稿ではその理由について解説してみたいと思います。
「大学から」ゴルフ留学の落とし穴
入学時期の問題
一般的な日本の学校は4月~3月が年度期間であるのに対し、アメリカの学校は6月~5月が年度期間となります。つまり日本の高校を卒業してから約3か月間はアメリカの大学には入学できないことになり、若干の空白期間が出来てしまいます。
単位不足(単位換算)の問題
カレッジアスリートとしてアメリカの大学に入学する場合、NCAA(全米大学体育協会)が認定した24単位を取得していなければなりません。日本の高校で取得した単位がこれらの24単位に換算されないこともあり、その場合は基本的に入学を認められることはありません。
日本でのゴルフの成績が評価されにくい問題
日本の高校生の試合はアメリカでは認知度が低く、日本で良い成績を残しても「その試合ってどれだけのレベルの試合なわけ?」というように疑問を持たれてしまうことも多くあります。
対してアメリカの高校生の試合はAJGA(全米ジュニアゴルフ協会)が所管するものも多く、大学のコーチたちもそれぞれの試合のレベル感をしっかり把握しています。
レベルが高い試合で好成績を残せば、大学コーチの目に留まりやすくなるということです。
英語力が足りない問題
日本の大学において「スポーツ推薦」で進学すると、大学生活の4年間は「部活に多くの比重を置く4年間」になるケースもあります。
しかしアメリカの大学ではそれは許されません。一般の学生と同様に授業を受講し単位を取得する必要があり、成績が一定の水準より悪ければ試合に出場できないというNCAAの規定もあります。
つまり完全なる「文武両道」が求められるわけです。
そして大学の講義は当然ながら「英語」で行われます。日本の高校を卒業したばかりで渡米し、専門的な大学の講義をしっかりと理解していくのは非常にハードルが高いことは想像に難くないハズです。
推薦を貰えない問題
アメリカの大学では”誰でも”ゴルフ部をはじめとする運動部に入れるわけではありません。
日本の大学はいわゆる「一般受験」で入学した学生に対しても体育会の運動部への入部を認めるケースが多いですが、アメリカでは高校生の時点で推薦を貰えた者しか入部することができないのです。
つまり、高校生の時点でアメリカの大学コーチに学業面・ゴルフの成績の両方で「目を付けて」もらい、最終的な推薦獲得までたどり着く必要があります。日本在住ですと直接スカウティングに来る機会も少ないですし、選手が実力を持っていてもやはり目に留まりにくいのが事実です。
カレッジゴルファーを目指すなら、高校生のうちにIJGAへ
「大学からゴルフ留学」をすることについて、以上のようなハードルがあることはご理解頂けたと思います。結論から言うと、これらのハードルを解消する最善策は”高校生のうちまでに”アメリカへゴルフ留学をしてしまうことです。そのなかでもIJGAは次のような強みを持っています。
Iモンテバードアカデミーとの連携による最適な単位配分
IJGAは「モンテバードアカデミー」という地元でも有名な私立校と提携をし、学校教育の機能についても最高水準のものを有しています。
IJGAの進学担当スタッフとモンテバードの職員が連携を取り、カレッジアスリートとして進学をするのに最適な履修項目のアドバイスを行ってくれます。
適切な試合選び
アメリカではAJGAをはじめとし、HJGT(ハリケーンジュニアゴルフツアー)やIJGT(インターナショナルジュニアゴルフツアー)など、多くのジュニアゴルフの試合があります。
ジュニアゴルファー育成のプロフェッショナルであるIJGAのコーチ陣は、この数多くの試合の中から生徒のレベルに合わせて出場する試合をチョイスし、大学進学の際のアピールができるようにサポートをします。
最初は比較的小規模な試合からポイントを積み重ね、最終的にはAJGAの大きな試合に出場して良い成績を残せることが目標となります。
カレッジプレースメントのサポート
IJGAには大学進学(カレッジプレースメント)専門のスタッフが常駐しています。
彼らは全米の大学事情に精通しており、生徒の目標に合わせて履修のアドバイスや情報の提供を行います。
また、大学コーチに自分のPRをメールで送る際のアドバイスや定期的な進学面談も実施しますので、非常に心強い存在となっています。
英語力の向上
モンテバードアカデミーでは「ESL」と呼ばれる「英語を母国語としない生徒」のための英語クラスがあります。はじめはそこで英語の授業に慣れながら、徐々にその他の教科についても理解度を向上させていきます。段階的に英語での授業に慣れていくことで、卒業する頃には大幅な英語力の向上が見込めます。
このステップを踏むことで、大学の授業でも「英語がわからなくてしんどい…」という状態になるリスクを大きく減らすことができるのです。
大学ゴルフ部コーチの目に留まりやすい
大学コーチは上述したアメリカ国内で行われるAJGAの試合結果などを常にチェックし、有望な人材を探しています。また、コーチが直接試合観戦に赴いた際に「良いスイングしてるね」と声を掛けられることもしばしば。
大学へ直接訪問してこちら側からコンタクトをとる機会もありますし、「(物理的に)直接会える距離感にいる」というのも大きなメリットです。
まとめ
本稿では「大学からゴルフ留学の落とし穴」について解説をさせて頂きました。
また、同時に”高校生のうちに”IJGAに留学することのメリットについてもご理解頂けたのではないかと思います。
最後まで読んでくださった方々のなかには「”高校生のうち”って高校何年生で行けばいいのよ」と思われている方も多いと思います。結論から言うと早ければ早いほど上述したメリットを受けやすいです。
しかし現実問題として、留学期間が長くなればなるほど費用はかさんでしまいますし、具体的に「アメリカにゴルフ留学したい」と考え始めるタイミングにも人それぞれ差があることでしょう。
ただ、やはり遅くとも高校1年生を終えたタイミングでは渡米することをおすすめします。
この時点で留学すれば、卒業するまでの丸2年で英語力の向上とNCAAの指定する単位の履修が可能です。
(もちろんこれより早くてもまったく問題ございません。むしろ中学3年生を終えたタイミングでの渡米が理想的ではあります)
IJGAはカレッジゴルファーを育てるための環境が完璧に整っています。
プロゴルファーを目指す方も国際経験を積みたい方も、是非IJGAの門戸を叩いてみてください
ゴルフ留学は人生の転機となる可能性を秘めた経験です。
「まずはショートステイで体験したい」という方はカスタムキャンプや90daysプログラムのご用意もありますので、併せてお問い合わせください。